気が抜けないなぁ。

表は暖かだったのに、教室の中はなんだかひんやりしてました。

今日、登校する時案の定大きな八重桜の木のあるお家の前で旭ちゃんが引っかかったみたいに呆然と見上げていました。袖の所を引っ張って旭ちゃん遅刻しちゃうよ、って声を掛けたら「あ……ど、どうもすいません董子センパイ!」って、目が醒めたみたいにこっちを見たのがちょっとおかしかったです。その事をお昼の時話したら「…私も旭ちゃんに声掛けたんだけどな。」「詩亜も?なんか魂が抜けたみたいになってたよね。」って…

ちなみに下校時も旭ちゃん見上げてました。一緒に帰ろう、って行くのを促してもいつまでも後ろを振り返ってましたよ…八重桜が終わるまで気が抜けないなぁ。